1. 全身でバランスをとる
身体は天秤のようにバランスを取りながら動いています。
片側が下がれば、反対側は持ち上がり、全体の均衡を保とうとします。
症状が出ている側が原因とは限らず、反対側の筋肉や関節の硬さ・動きの悪さが負担をかけていることも多くあります。
そのため、痛みのある場所だけをほぐしても、根本的な解決にはなりません。
2. 痛みは“知らせ”
火災報知器の例
肩が痛いとき、その肩は「ここに異常があります」と知らせているだけです。
火災報知器が鳴っていても、必ずしもその場所が火事とは限らないのと同じで、原因は別の場所にあることが多いのです。
金庫の例
筋肉や関節の緊張は、ダイヤル式金庫のように「正しい順序」で緩める必要があります。
肩が硬くても、いきなり肩だけをほぐしても開かない場合があり、全身の連動を整えることが大切です。
3. 最小限の負荷で最大の効果
強すぎる刺激は防御反応を起こし、逆効果になることがあります。
ただし、弱い刺激が常に良いわけではありません。
深部の癒着や強いこわばりを解くために、一部では激痛を伴う“鬼門”のような場面が存在します。
COALONでは、その目的と場面に応じて刺激の強弱を使い分けます。
4. 手技の特徴
面でとらえる
- 点ではなく「面」で圧をとらえることで、細胞への負担を減らし、揉み返しを最小限に抑えます。
- 流れ作業ではなく、手の上で氷が溶けていくように、じんわりと緩むまで丁寧にほぐします。
動かしながら緩める
- 関節や筋肉を動かしながら刺激を入れることで、あなたの動きに合わせたアプローチが可能。
- 同じ姿勢のままではわからない「どの動きで硬くなるのか」を正確に見極めます。
持ち上げる手技(鬼門の部位)
- 皮膚や筋肉を持ち上げて癒着をはがし、細胞同士の間に空間を作り、そこへ体液が行き渡りやすい状態にします。
- この工程は、痛みがかなり強い“鬼門”のレベルになることがありますが、ファシア(膜)の癒着や筋緊張を緩めることに直結します。
- 気持ちの面も影響が大きいため、事前に必ず説明し、強制はしません。
点で深部に届ける
- 骨付近の筋肉や靭帯など、深部の癒着には点で刺激を通します。
- 必要な部位にのみ行い、無駄に細胞を壊さない精密なアプローチです。
5. 壊さない施術
一般的なマッサージや整体の「グリグリ・ボキボキ」では、過度な力や方向のズレで細胞や組織が損傷し、結果的に回復が遅れることがあります。
COALONでは、必要な場所に必要なだけ刺激を入れ、組織を守りながら深部まで届かせます。
6. 血流を取り戻す理由
血液は、栄養・酸素・免疫細胞・ホルモンを全身に届け、老廃物を回収します。
血流が滞ると、これらの循環が妨げられ、回復力も低下します。
一般的なマッサージでは、表面の筋肉をほぐすだけで終わってしまうことが多く、深部の癒着や神経の緊張までは届きにくいのが現実です。
COALONでは外部からの刺激で筋肉・靭帯・内臓の緊張を緩め、神経伝達を促し、血流改善を後押しします。
結果として、自然治癒力が本来の状態で働きやすくなります。
7. 結論
COALONは、ただ強い刺激で押すのではなく、全身のバランスを整えながら、必要に応じて面と点の刺激を使い分け、循環と回復力を最大限に引き出します。
僕自身、身体の痛みに長く悩み、揉み返しの酷さやパニック障害、難聴、円形脱毛症など精神的な症状にも苦しんできました。
だからこそ、この手技と考え方が有効であると自信を持って言えます。
施術が痛いか気持ちいいか、という部分にだけ捉われず、日常で悩まない身体づくりを本気で目指しています。
身体のことで悩みがある方は、是非体感してみてください。