健康情報・身体との向き合い方 / 6分で読めます
「正解」に身体を当てはめすぎていませんか?自分の身体と会話する考え方
「○○には○○が必要」「○時間寝るべき」「これは身体に悪い」。世の中には、こうした“正解”がたくさんあります。研究やデータから分かってきたことは大切です。でも、人の身体は本当に、同じ枠へ簡単に当てはめられるのでしょうか。

人の身体は、
そんなに単純ではない

偏った食事でも元気に過ごしている人がいる。必要な睡眠時間も人それぞれです。お酒やタバコが大好きなのに、大きな病気をせず長寿の方もいます。
体質、生活、ストレス、年齢、これまでの経験。同じことをしても、身体の反応は人それぞれです。だから、一つの答えだけで全員の身体を説明するのは難しい。
一般的に良い習慣は、
もちろん大切

食事、睡眠、運動など、研究やデータから分かってきた一般論はとても大切です。多くの人に共通する傾向を知ることで、生活を整える土台になります。
ただし、研究や経験、一般論は参考になるものであって、全員に100%同じ形で当てはまるわけではありません。情報を無視するのではなく、使い方を考えることが大切です。
現実には、
こういう方もいる

お酒もタバコも大好き。それでも、大きな病気をせず長寿な方が現実にいます。人生は楽しむ者だ、と笑って過ごしている方もいる。
もちろん、だから酒やタバコに問題がないという話ではありません。健康は一つの要素だけで決まらず、例外も実際にあるということです。
個別の例は、喫煙や過度な飲酒の健康リスクを否定するものではありません。
そして、
その逆もある

食事にも運動にも睡眠にも気を遣い、できることをすべて続けていても、病気になってしまう方もいます。
努力に意味がないのではありません。良い習慣だけで、起きることのすべてを説明しきれない。だから、単純な言葉へ押し込まないことが大切です。
それだけ、身体は
簡単ではない

専門的な研究を長年続け、大きな評価を受けるほど研究している方でさえ、「まだ分かっていないことが多い」と話す分野はたくさんあります。
身体には、まだ説明できていないことがある。それなのに、僕たちだけが簡単に「これが正解」「これさえやれば大丈夫」と決めてしまっていいのでしょうか。簡単な正解があるとは限りません。
答えを求めるほど、
遠ざかることもある

答えが分からないと、人は不安になります。すると、すぐ答えを探し、「これが正解」と決めつけたくなる。分かりやすい答えほど、注意して見る必要があります。
答えを急ぐほど、自分の身体が実際にどう反応しているかを見失うことがあります。答え探しが、答えから遠ざけることもあるのです。
有名な人の言葉が、
自分の正解とは限らない

有名な人が言っているから。好きな人が勧めているから。みんながやっているから。その安心感が、自分の都合のいい解釈や固定概念になってしまうことがあります。
「誰が言ったか」だけで決めず、自分に合うかは自分の身体で見る。情報を受け取る時にも、その視点が必要です。
“分からない”を認めて、
安全な範囲で試してみる

分からないものは、分からない。それでいいと思っています。その上で、安全な範囲でいろいろ試してみる。
食べたあと、身体はどう感じるのか。寝たあと、調子はどうなのか。動いたあと、楽なのか、つらいのか。一般的な情報とは少し違っていても、自分の感覚として調子が良いなら、自分には合っている可能性があります。
強い痛み、急な症状、薬や治療に関わる判断は、自己判断で試さず医師・薬剤師など専門家へ相談してください。
情報に身体を
合わせるんじゃない

大切なのは、情報に頼りすぎず、自分の身体と会話すること。自分の感覚を研ぎ澄まし、良いと言われている情報を、自分に合う形でうまく取り入れていくことです。
情報に身体を合わせるのではなく、自分の身体を知るために情報を使う。身体が主役で、情報は道具です。僕は、それが大切だと思っています。
FAQ
よくある質問
一般的な健康情報は信じなくていいということですか?
いいえ。研究や公的な健康情報は、リスクを避け生活を整えるための大切な土台です。ただし、一般的な目安だけで自分の状態を決めつけず、身体の反応や生活環境と合わせて使うという考えです。
自分の感覚が良ければ、何をしても問題ありませんか?
感覚だけでは気づけない病気やリスクもあります。喫煙、過度な飲酒、服薬、強い痛みや急な体調変化などは、気分が良いかだけで判断せず、公的情報や医療専門職の助言を優先してください。
自分に合う方法は、どう探せばいいですか?
一度に多くを変えず、食事、睡眠、運動などを安全な範囲で少しずつ試し、前後の体調を記録すると判断しやすくなります。症状や治療に関わることは、専門家へ相談しながら行ってください。
参考・確認した情報
医療情報は、公的機関・専門学会の案内をもとに確認しています。
この記事は一般的な情報であり、診断・治療・施術効果を保証するものではありません。変化や感じ方には個人差があります。

