原因・要因・身体の見方 / 6分で読めます
原因を求めるほど、本当の原因から遠ざかる身体の不調を一つに決めつけない考え方
「原因が知りたい」。身体に不調があると、そう思うのは当然です。原因が分かれば安心できるし、「ここを直せばいい」と思いやすい。でも、身体はそんなに単純ではありません。

人は「原因」が分かると、
安心しやすい

肩が痛い。腰が痛い。膝が痛い。胃の調子が悪い。原因が分かれば安心できるし、「じゃあ、ここを直せばいいんだ」と思いやすくなります。
骨盤、姿勢、年齢、筋肉。答えが一つだと理解しやすい。でも、分かりやすい答えが、そのまま身体で起きていることの全てとは限りません。
日本語では、
「原因」と「要因」が混ざりやすい

何かが始まる「きっかけ」と、その状態を悪化・長期化させる「条件」は、分けて考えた方がいい。
一つのきっかけで始まっても、続けている姿勢、仕事、睡眠、ストレスなど、いくつもの要因が重なって状態が続くことがあります。「何がきっかけか」と「何で悪化するか」は同じとは限りません。
身体は、一つではなく
積み重ねでできている

姿勢、仕事、睡眠、食事、運動、ストレス、呼吸、休息、身体の使い方。今の身体は、いろいろなものの積み重ねでできています。
一つだけを見て「これが原因」と決めると、ほかの大切な条件を見落とします。今の不調は、複数の負担が重なった合計の結果かもしれません。
症状の場所だけを見ても、
本当の背景は分からない

痛みが出ている場所と、その症状が起きた背景は、必ずしも同じではありません。
肩が痛いから肩だけ。膝が痛いから膝の筋肉や靭帯だけ。そう決めてしまうと、姿勢、仕事や生活環境、睡眠、栄養、運動量、ストレスなど、別の場所にある要因が見えなくなります。
大切なのは「何が原因か」より、
何が負担を繰り返しているか

同じ姿勢。スマホ。座りっぱなし。睡眠不足。ストレス。こうした負担が毎日繰り返されれば、症状が続く条件になります。
原因を一つに決めつけるほど、本質から離れていくことがある。見るべきなのは、最初の一回だけではなく、今も何が続いているのかです。
原因より全体を見る
部分ではなく、流れで考える

何が始まりだったのか。何を繰り返しているのか。何で悪化するのか。何なら変えられるのか。
木だけを見て森を見失わないように、痛む場所だけで身体の全てを決めない。部分ではなく、症状が始まり、続き、変化してきた流れを見ます。
風邪で関節が痛くなる
でも、関節だけが原因とは限らない

たとえば、風邪をひいた時に関節が痛くなることがあります。その時、関節の近くにある「〇〇筋が悪い」「〇〇靭帯が原因」とだけ考えてしまったら、少しおかしいですよね。
痛みは関節付近に出ていても、全身の反応として症状が出ている場合があります。症状が出る場所と、きっかけは別に考える必要があります。
ストレスで胃が悪くなる
原因が身体の外にあることもある

ストレスで胃の調子を崩すことだってあります。仕事、人間関係、生活環境。きっかけが身体の外側にあるなら、身体の中だけをどれだけ探しても、答えが見つからないことがあります。
原因が外側にあるなら、身体の中だけを探しても見つからない。身体へ出ている反応と、その反応を生んでいる環境を分けて見ます。
分からないものは、
分からないまま残す

分からないことを無理やり一つの答えにすると、分かりやすくはなります。でも、分かりやすいことと正しいことは別です。
大切なのは、一つの場所だけを見ることでも、一つの原因を探し続けることでもありません。分からないことは分からないと認め、情報を集め、広い視点で考える。
身体を本当に変えたいなら、単純な答えよりも、ズレない考え方の方が大切です。COALONでは、部分だけでなく流れを見ながら、今変えられることを一緒に探します。
FAQ
よくある質問
痛い場所に原因があるとは限らないのですか?
痛む場所そのものに問題がある場合もありますが、症状が出る場所と、始まりや悪化に関わる背景が同じとは限りません。経過や生活、身体全体の動きと合わせて確認します。
原因が分からない場合、施術はできますか?
原因を無理に一つへ決めなくても、今どの動きで負担が増えるか、何をすると変化するかを確認できます。必要な検査や診断が考えられる場合は、医療機関への相談を優先します。
一つの筋肉を緩めれば改善しますか?
一つの筋肉への刺激で変化することはありますが、それだけが症状の原因だったとは限りません。刺激前後の反応と、その後の日常生活での変化まで見ます。
参考・確認した情報
医療情報は、公的機関・専門学会の案内をもとに確認しています。
この記事は一般的な情報であり、診断・治療・施術効果を保証するものではありません。変化や感じ方には個人差があります。

